効率化を支える「非効率な時間」の価値—DX推進に不可欠な内的モチベーションの育て方

実践・DXマネジメント

成果を急ぐ時代だからこそ、思考にたっぷりと時間をかける贅沢が、組織に本物の変革をもたらします

現代のビジネス現場では、常に「スピード」と「効率」が求められています 。しかし、真に現場を楽にする仕組みを構築するには、一見すると非効率に思える「じっくりと考える時間」が欠かせません 。自らの内側から湧き出る「やりたい」という熱意こそが、長時間にわたる試行錯誤を支え、最終的に組織を機嫌よく働く人であふれさせる原動力となります

システム化の裏側に眠る「じっくりと問いを立てる」プロセス

業務を効率化するために、私はGoogle AppSheet(ノーコード開発ツール)を用いたアプリ開発や、データ分析を積極的に行っています 。これらは確かに、現場の残業を減らし、生産性を劇的に向上させます 。しかし、その「仕組み」を生み出すまでには、膨大な時間がかかります。

  • 「この作業は本当にシステム化できないだろうか?」
  • 「この場面でAIを活用したら、メンバーの負担はどう変わるか?」

こうした問いを立て、検討する時間は、決して効率的ではありません。むしろ、慎重に、時間をかけて向き合う必要があります 。AIに思考過程をなぞらせる「Chain of Thought(連鎖的思考)」のように、人間もまた、納得のいく答えが出るまで思考を巡らせるプロセスが不可欠なのです

誰かに止められても続けたい「好き」が、DXの完遂を支える

仕事も趣味も、そして人との対話も、私たちが思っている以上に時間がかかるものです。その長時間の試行錯誤を支えるのは、効率性ではなく「好きなことをやっている」という純粋な感覚です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、ツールを導入して終わりではありません 。現場に定着するまで改善を続けるには、担当者自身の「やりたい」というエネルギーが必須となります。他人のやる気をコントロールすることは非常に困難ですが、自分自身のやる気は自分で火を灯すことができます 。リーダーがまず、時間を忘れて取り組む姿を見せることが、周囲を巻き込む第一歩となります 。

効率と非効率を使い分け、機嫌よく働ける文化を創る

効率化や生産性を追求することは重要です。しかし、それと同じくらい「単純に時間をたっぷり使う」意識も大切にしたいと考えています。

データと感情のバランスを整える

データ分析(Google Data Analytics)によって課題を可視化し、解決の道筋を立てることは「科学」です 。一方で、その解決策を考える時間は、個人の情熱に基づいた「アート」のような時間だと言えます。この両輪が揃って初めて、組織の知見として再現性のある問題解決が可能になります

「やりたい」が連鎖する、究極の助け合いを目指して

私が目指すのは、一部の仲間と共に、やり続けたくなる仕事に没頭できる組織文化です 。効率化によって生まれた余白を、また新しい「やりたいこと」への熟考に充てる。そんな好循環が、職場を明るい表情に変えていくと信じています

まずは私自身が、最新の技術(AI実行力)と豊富な実務経験を融合させ、楽しみながら変革をリードし続けます 。皆さんの組織でも、効率の追求だけでなく「時間をかけてでも実現したいこと」を大切にする文化を、一緒に育んでいきませんか

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。